痩せるためのマインドセットと幾つかのTips
痩せるための方法論は、百家争鳴のごとく、雨後の筍のごとく、山程出てくる。今回は、具体的な食事や運動の方法論の前にあるべき、マインドセットについて考えてみる。その後、個別のTipsについても触れる。参考文献は、以下。ちなみにわりと語り口調がぶっきらぼうなところも、本書の特徴だ。
ダイエット思考
まずは頭の中から痩せよ、という事である。お前らが痩せない根本的な原因は、思考が止まってしまい、「ダイエット思考」になっていないからである。
行動よりも先に思考がある。ここでいうダイエット思考とは、ダイエットというものを正しく理解した思考のことで、要するに「知識をしっかり身につけて苦労しながら行うのがダイエット」と認識することだ。
人はすぐに楽な方に流される。けど、どう考えても楽には出来ないと、誰もが認めることも世の中にはあるだろう。勉強だってそうだし、スポーツもそうだ。そこにダイエットも加わる。何か裏技を使えば成果が出るようなものではないし、適当にやれば上手くいくものでもない。
「体で何が起こって何故そうなるのか、まず調べて、それから取り入れるか考えよう」と思考を働かせる事こそ、ダイエット成功への第一歩だ。要するに、受動的ではなく能動的な姿勢でダイエットに取り組む必要がある。
マーケティングが上手なダイエット商品を無批判に買うようなことは止めて、地道に勉強して苦労しながら前に進むしかないのだ。また、知識だけ貯めても仕方がないのはその通りで、自分と相性が良いやり方を考えながら試していくことが大事といえる。
ここからはTipsを幾つか書いていく
幻の食欲に騙されない
食欲が出るのは、本当に栄養が必要なときではない。体の勝手な単なる習慣で、お腹が空いてるような気がしているだけだ。これを幻の食欲という。
幻かどうかをどうやって見分けたらいいだろうか。一つのやり方としては、栄養素に対する味覚の感じ方だ。幻ではない真の食欲の場合は、普段は美味しいと感じない食材でも、本当に魅力的な味として感じる。パサパサのサラダチキン、ドレッシングもかかってない野菜などが、贅沢な料理のような味がするものだ。
逆に言えば、美味しくないただの健康に特化した食材だなと感じているうちは、幻の食欲に騙されているだけなのだ。そういう場合は、もっと我慢できたと認識して、次こそはと態度を改める必要がある。例えば10分ほど我慢した上でも、まだ食欲がある場合にのみ食べてみようとするなどが良い。
このやり方だと、食べてみないと分からないことが欠点といえば欠点。そもそも幻の食欲を起こしづらくする方法もある。ずばり、タンパク質が多く含まれている飲み物がオススメだ。ただし、糖質が含まれていない方がいい。要するにプロテインドリンクがよい。
糖質が含まれていると、飲んだ後に血糖値の増減がある。血糖値が下がる時に空腹を感じる仕組みにもなっているので、できるだけ糖質は避けよう。
そう考えると、コンビニに置いているプロテインドリンクは使いづらい。結構糖質が入ってるからだ。
自分でスティック形状などのプロテイン容器を持ち運んで、さらっと飲んでしまえばいい。どうせ複数回プロテインを飲まないと、タンパク質が足りない人が殆どなのだから(体重1gあたり、タンパク質1.5-2gが望ましいとされている。)
糖質は1日1食まで
ちなみに本書では、糖質制限が初心者には勧めされている。糖質は一日80g-120g位までが望ましいとのことだ。ざっくり一食分くらいと思ってもいいだろう。付き合いや出張などで糖質をとらざるを得ないシーンもあるだろうが、1日でそういう食事は1食くらいに収められることも多そうだ。
糖質制限とよく比較される脂質制限だが、こちらは栄養バランスも食材の取捨選択も難しい。どうしても糖質を十二分にとらないとダメと言う人以外は、最初から試す必要はないだろう。
今回は以下のトピックについて書いてみた。もっと知りたい場合、詳細は参考文献を読んでみてほしい。