きちんと休んでるつもりなのに、脳の疲れがとれないのは何故だろうか
それは、以下の2つを意識して活動できていないからと知った。
・脳の疲れを癒やす行動
・脳を疲れさせる行動
体を休めるのと、脳を休めるのでは、大きく手段が異なる。体だけを休めていても、ちっとも脳は休まらない。脳を休めることについては、以下の書籍が参考になる。
世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
- 作者: 久賀谷亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は、要するにマインドフルネスを紹介している。以下では、脳の疲れを癒やすためのDo & Don'tをみていこう。
Do:脳の疲れを癒やす行動
・呼吸による瞑想
呼吸をするときに、回数を数える。10までいったら、また1に戻る。こうすることによって、雑念を追い払い、今の自分自身の状態に集中することが出来る。
睡眠に入るときだけでなく、普段のちょっとした時間に2−3分でいいから試してみてほしい。
この呼吸方法の詳細は以下だ
① 基本姿勢をとる ・椅子に座る(背筋を軽く伸ばし、背もたれから離して) ・お腹はゆったり、手は太ももの上、脚は組まない ・目は閉じる(開ける場合は、2メートルくらい先を見る) ② 身体の感覚に意識を向ける ・接触の感覚(足の裏と床、お尻と椅子、手と太ももなど) ・身体が地球に引っ張られる重力の感覚 ③ 呼吸に注意を向ける ・呼吸に関わる感覚を意識する(鼻を通る空気/空気の出入りによる胸・お腹の上下/呼吸と呼吸の切れ目/それぞれの呼吸の深さ/吸う息と吐く息の温度の違い…など) ・深呼吸や呼吸コントロールは不要(自然と呼吸がやってくるのを「待つ」ような感覚で) ・呼吸に「1」「2」…「 10」とラベリングするのも効果的(→lecture3) ④ 雑念が浮かんだら… ・雑念が浮かんだ事実に気づき、注意を呼吸に戻す(呼吸は「意識の 錨」) ・雑念は生じて当然なので、自分を責めない
Don't:脳を疲れさせる行動
・マルチタスク
これは脳に大きな負荷をかける。シングルタスクにした方が、最終的には効率がいい。マルチタスクだと、例えば1時間で並行して2個の仕事やれるように思えるかもしれない。しかし、その後の生産性に大きく悪影響を与えているのだ。土日で休まるレベルではなくなってくる。
さらに、これは仕事だけの話ではないことにも留意したい。作業をしながら音楽を聴く、スマホを見ながら食事をする、なども含まれる。こうした事の積み重ねが、脳を疲れさせるのだ。
・ネガティブなことを考える
脳科学的に悪影響を与えることが明確に理解されている。上述した瞑想の呼吸方法などによって、意識を今に集中させるのがいい。嫌な考えが浮かんでくることは止められないが、その後の処理は自分で出来るのだ。テクニックとして、その考えに名前をつける(Xへの嫉妬、Yの失敗)と、考えを捨て去りやすくなる。
この本は以下のようなことも言っている。心理学のアドラーも同じことを述べており、心理学と脳科学の一致に驚く人もいるかもしれない。
脳のすべての疲れやストレスは、過去や未来から生まれる。すでに終わったことを気に病んでいたり、これから起きることを不安に思っていたり、とにかく心が いまここ にない。この状態が慢性化することで心が疲弊していくんじゃ。
いまここに生きる、ことの重要性は心理学だけでなく脳科学的にも認識されている。
脳の疲れを癒やすだけでなく鍛えることも出来る
ここまで、脳を疲れさせる原因を除き、癒やす効果のある行動をみてきた。これらは、脳の状態をいわばマイナスから0にするだけでなく、0からプラスへ、つまりトレーニングとして脳を鍛えることにもつながる。ぜひ、習慣として取り入れてほしい。
世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
- 作者: 久賀谷亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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